【革靴】ココンのパターンオーダーシューズをレビュー!日本屈指の名店は伊達じゃない!!

革靴

革靴が好きな人って、既製靴の沼にハマってく人とパターンオーダーの沼にハマってく人の2種類いると思っている のすけ です。

特に既製靴の沼にハマってく人はパターンオーダー方面のアンテナ感度はそう高くない、というパターンが多いと思ってます。こんなこと思ってるの のすけ だけですか?

ただし、今回ご紹介するKOKON(ココン)は革靴好きな方なら一度はその名を聞いたことがあるのではないでしょうか。パターンオーダーの名店は?と聞かれれば、多くの方がKOKONの名を挙げると思います。

でも、意外とココンの情報って調べても出てこないんですよね。認知度に比べて情報が少ない靴だと思うので、この記事が参考になれば幸いです。

KOKON(ココン)とは!

1995年に石川県は金沢に創業した靴屋さんです。

当初はインポート靴などを取り扱っていたようですが、2001年よりハンドメイドのオーダーシューズを始めます。このとき製作を担当されていたのが、クレマチス銀座の高野さんです。

そして2008年からは靴職人の常世田さんもハンドメイドの職人として加わります。

また2005年頃よりグッドイヤーによるパターンオーダーも始めます。当初はセントラル製靴に駒沢さんが生産管理という立場で出向き製作していましたが、2014年にセントラル製靴から駒沢さんが独立しJOE WORKSを創業。以後はJOE WORKSで製作されています。

要はハンドソーンとグッドイヤーでのパターンオーダーを取り扱っているお店ということです。

沿革を見てもわかる通り、ともにパターンオーダーの名店と名高いクレマチス銀座、JOE WORKSとは深い関係にあります。ちなみにクレマチスのマシンメイドもJOE WORKSが製作しています。

「KOKON」という名前のお店は金沢に一店舗しかありません。ただ、提携店が名古屋、横浜、富士にそれぞれあります。かくいう のすけ も横浜のGloucester Road Shoes Shopでオーダーしてきましたよ。

KOKON自体は大都市圏に属さないにもかかわらず、知名度がここまで高いところに名店である所以を感じます。

KOKON 407のレビュー!

KOKONの靴はパターンごとに番号がつけられており、407は内羽根パンチドキャップトゥのことです。スワンネックのついたベーシックなスタイルですね。ちなみに、のすけ にとって初めてのパンチドキャップトゥになります。

ショートノーズにラウンドトゥ、ややぽってりとしたフォルムがKOKONらしい一足。昔の英国靴みたいな雰囲気です。

詳細は後述しますが、コロンとした見た目からは想像できないほど足全体にフィットする履き心地です。

アッパーはワインハイマーのボックスカーフです。凝りもせずまたまた黒靴です。

ラストはKO-N1という細身のラストで、サイズは7。ここに右足小指側に乗せ甲もお願いしました。

Gloucester Road Shoes ShopではKOKONの既製品も置いてあり、好みのものがあれば既製品を購入することも可能です。ほとんどの方はパターンオーダーでお願いされると思いますが。

のすけ も今回はパターンオーダーでお願いしており、年末年始を挟んだ納期は3ヶ月ほどでした。気になるお値段ですが、ワインハイマーのアップチャージ、乗せ甲1箇所のオプションを含んで84,000円(税抜)でした。

KO-N1!!

KOKONのマシンメイドには6種類のラストで展開されています。

ラウンドトゥのKO-1、その細身バージョンのKO-N1。スクエアトゥのKO-9、その細身バージョンのKO-N9。KOKONでもっともゆったりとしたKO-4。チゼルトゥのKO-11。

今回お願いしたのは細身のラウンドトゥ、KO-N1です。

のすけ の足の場合、KO-1だと全体的にややルーズフィット、KO-N1だとタイト目のジャストフィットくらいな感じです。そして例のごとく右足の小指だけ内側で当たってたので、乗せ甲をお願いしてます。

見た目では華奢な印象ではなく、むしろぽってりとしたフォルムです。なんなら見た目はKO-1もKO-N1もほぼ同じです。

ただ、足を入れてみると驚くほど足全体にフィットします。可愛い見た目のわりにビタビタのフィット感です。

特にカカト周りのフィッティングが秀逸で、ピッタリとフィットしてきます。のすけ 史上、かかと周りのフィッティングはNo.1の食いつきっぷりです。バチバチです。

まだまだ試着段階ですが、フィッティングは今まででトップレベルです。

見た目はほんとに普通の革靴なんですけどね。すごい捻れてるわけでもなく、すごいくびれてるわけでもないのに、このフィッティングはどういうことなんでしょう。革靴って不思議。

履き心地の詳細なんかは、しばらく履いてみて改めてレビューしたいと思います。

ワインハイマー ボックスカーフ!!

前述の通り、アッパーはワインハイマーのボックスカーフです。

革靴界隈では有名ですね。伝説のタンナー、カールフロイデンベルグの技術を引き継いでいるというロマン溢れるボックスカーフです。あとカールフロイデンベルグってめっちゃ語呂いいですよね。声に出して読みたい革靴用語です。

ワインハイマーのボックスカーフですが、特に黒の評判が高く、現在安定的に手に入る革としては最高峰との評をそこかしこで聞きます。セールストークも含まれるんでしょうが。

曰く、履き始めこそ重く鈍い印象であるものの、履き込んでいく内にガラリとその印象が変わるとのこと。

たしかに店内サンプルを見ると新品の靴よりも明らかに色艶が増してます。新品の状態でも十分に肌理細かく、じんわりとしたツヤがあるのですが、履き込んでいくとより内側からのツヤが増してるような感じです。たしかにこれは靴好きの琴線に触れまくりです。

この辺は実際に数年後の状態と比較してみると面白いんじゃないかと。今のうちにたくさん写真に残しておかねば。

あとはなんと言っても黒が濃いです。アノネイのボックスカーフとかと比べても、ワインハイマーのほうが黒々とした印象です。あとは黒の中でも青味が強いような気がします。黒の中にも赤味とか青味とかってほんとにあるんですね。

なんにしても今後が楽しみな革ですな。

パンチドキャップトゥ&スワンネック!

407は前述の通り、スワンネックつきのパンチドキャップトゥというオーソドックスなデザインです。

キャップトゥも小さく、ショートノーズでもあるので、ぽってりとした印象です。

パンチドキャップトゥですが、こちらもスタンダードな親子穴のタイプです。気持ちいいくらいストンと打ち抜かれています。

伝われ…!

製造はJOE WORKSとのことなので、クレマチス銀座もJOE WORKSもブローギングはこれくらいキレイに打ち抜かれているのでしょう。子穴のほうもキレイに空いてますね。ここまでキレイなのもなかなか珍しいのでは?

そしてスワンネック。個人的に好きなんですよね。でもスワンネックのある靴は初めてです。

スワンネックがあることによって、ドレッシーさが上がってる気がします。

まとめ!

コロンとしたかわいい見た目とは裏腹にビタビタのフィッティングのココンのレビューでした。

履き心地はトップレベルだし、アッパーは選べるし、デザインも選べる。もうすべての靴はココンでいいんじゃ?と思うレベルです。や、ココン以外の靴も欲しいんですけどね?

でもココンで買っとけば間違いないという安心感はあります。特定のデザインで気に入ったフィッティングの靴がないんだよなー、というときはココンいっときゃ間違いないです。さすがは名店。名店の名は伊達じゃない。

なんならココンでお願いしたい靴がすでにチラホラと思い浮かんでます笑

まあ、とりあえずはしばらく履いてみてまた考えてみましょうかね。履き心地の詳細なんかはまたレビューしますので、乞うご期待!!

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