【革靴】ユニオンインペリアル U1541のレビュー!抜群のフィット感を誇る国産セミブローグ!

革靴

革靴紹介第二弾は、世界長ユニオンが展開するブランド「ユニオンインペリアル(Union Imperial)」からU1541のご紹介です。

ちなみにユニオンインペリアルって検索かけても、ブログとかで紹介されている事ってあんまりないような感じだったので、今回はブランド紹介からしていきますよー!

ユニオンインペリアルとは!

ユニオンインペリアルはSoffice & Solid等のブランドを展開する世界長ユニオン株式會社のブランドのうちの一つです。

世界長ユニオン株式會社は、ユニオンインペリアルやSoffice & Solidを展開していたユニオン・ロイヤル株式会社と世界長株式會社が合併し誕生しました。

ユニオンインペリアルは1972、73、74年ににイタリアの国際芸術皮革製品コンテストで日本初のオスカー賞を受賞した「Union Imperial」ブランドをリバイバルして、2008年にスタートしたブランドです。

ユニオンインペリアルには3つのラインがあります。

1つはプレミアムと呼ばれるアッパーにアノネイのボックスカーフを使用し、日本の職人によるハンドソーンウェルテッド製法で作られるユニオンインペリアルのフラッグシップモデル。

次にプレステージと呼ばれるアッパーに撥水なめし革などを用いて、ハンドソーンウェルテッド製法で作られるライン。

最後にグッドイヤー・ウェルテッドと呼ばれるグッドイヤーウェルテッド製法で作られるラインです。

今回紹介するジェームス(U1541)はプレミアムラインになります。

ユニオンインペリアル U1541

まずは簡単にU1514の紹介です。

U1541はビジネスでもカジュアルでも使える外羽根のセミブローグです。
色も茶色のため、よりカジュアルシーンでも使いやすいスタイルになっていますね。

製法はこの価格帯(5万程度)では驚異のハンドソーンウェルテッドです。
しかも海外での製造ではなく、Made in Japanでです。
東南アジア製でハンドソーンウェルテッドという事であれば、5万以下でもちょこちょこ見かけますが、日本製でこの価格はちょっと信じられないですね。

アッパーはこれまたこの価格帯では驚愕のアノネイのボックスカーフです。
とはいえやはりこの価格帯なので等級はそこまで上のものではないかと思いますが、柔らかく、きめ細かいですし、磨けばしっかりとツヤが出ます。

カラーはブラウンとありますが、実際はかなり赤味の強いブラウンです。もはやバーガンディと言ってもいいんじゃないかというくらいの赤味の強さですね。
ただ、このモデルは職人さんが一つづつハンドペインティングで仕上げているため、個体差もあるかと思います。
ハンドペインティングのため、独特のムラ感もたまりません。
(これほんとに利益でてるんすか・・・?)

サイズは25.5cmでウィズはEEです。
EEですがそんなに幅広な感じはしません。実質Eウィズくらいですかね。

U1541を履いて2年弱経ちますが、まだまだきれいに履けてますね。

ブローギング!!

何を隠そう、私ブローギングが大好物です。

この靴も例にもれずセミブローグなわけですが、まずはじっくりと各部を眺めていきましょう。

まずはトゥ部分から見ていきます。

オーソドックスな形のメダリオンが施されています。
パーフォレーションも親子穴が施されたオーソドックスなものです。
ピンキングはありませんので、シュッとした感じに仕上がっていますね。

次に吐き口の周りも見ていきましょう。

吐き口の周りにもパーフォレーションが施されています。
けっこう広範囲にパーフォレーションがありますので、若干カジュアルな雰囲気になりますね。

タンの淵にはピンキングが施され、こちらも若干ですがカジュアルな雰囲気を醸し出しています。

そして個人的に一番好きなポイントが吐き口の下の } が下向きになっているような箇所!!
まず }の形がいい!ただ一直線に後方に伸びているのではなく、うねりながら伸びているのは見れば見るほどかっこいいですね。(個人的に)

そして、ここの前半部はパーフォレーションに下向きのピンキングとなっていますが、一度下がりきったところから上向きのピンキングに変わっています。ここ少しわかりづらいんですが、革が重なっているんです。
こういうホントに細かいところ好きです。
見れば見るほどかっこいい

とりあえず好き!!!

ラストはお尻を見ていきます。

写真が悪くてわかりづらいと思いますが、お尻部分にもリボンのような形の装飾があります。
もはやブローギングかどうかはわかりませんが、とりあえず穴が開いているのでブローギングということで紹介しておきます。

この装飾、ほんとに小さい穴で施されているので、他の人からはほぼ見えないと思います。
ということはここにこんな飾りがあるなんて自分しか分からないわけですよ。
他の人に見せるためではなく、自己満足のためだけにある装飾。

好きです!!!

足なりの木型

通常の木型は踵からつま先までを同一の直線上に配置して設計しているため、足が外側に向き、小指などが靴に当たりやすくなります。

しかし、U1541で採用されているのは後方屈曲型の木型です。
足は骨格上、踵の後方が屈曲しているため、それに合わせて靴の中心線をねじるように設計したのがこの木型です。

詳細は以下リンクを参照してください。

https://www.union-royal.com/SHOP/U1541.html

靴を真正面から見ると確かにねじれてるのが分かるかと思います。

そんな木型の履き心地ですが、、、

もう最高です!

ハンドソーンウェルテッドということもありますが、ほんとに靴が足にぴったりと吸い付いてくるような履き心地です。

甲周りは適度な圧迫感があり、土踏まずと踵回りも適度にフィットしてくれています。

U1541を使用しての感想

今までも紹介してきた通り、ハンドソーンウェルテッド製法に、アノネイのボックスカーフ、そして足なりの木型の採用。
これらの要素のおかげでほんとに履き始めから、最高の履き心地の一足でした。

ここまでの文章でお分かりいただけたかと思いますが、この靴大好きです笑

そのため登板回数もなかなか多く、ほぼ週に1回、下手したら週に2回履いてた時もありました。
それでも履いていてほんとに楽なんですよね。

ハンドソーンウェルテッドという製法上、沈み込みはあまりありませんが、なんせ革が柔らかいので足馴染みはバッチリです!

ただ一つ気を付けていただきたいのが、ハンドペインティングで色付けされている点です。
私はプレメンテで何も考えずにクリーナーを使用してしまい、割とがっつり色が落ちてしまいました・・・。
ただ、その後世界長ユニオンさんに相談したところ、「工場に送ってもらえれば、多少色味は変わるかもしれませんが、ハンドペインティングやり直しますよ」との答えが返ってきました!(アフターサービスまで最高かよ)

その際についでにケアについて聞いてみたところ、「油性クリームはハンドペインティングの染料を落とす可能性があるので、乳化性のクリームを使用してください。また乳化性のものでも無色のものは溶剤の割合が多く、同じく染料を落としてしまう可能性があるので色付きのものを使用してください」とのことでした。
現在のところ、メンテの際は乳化性のバーガンディとダークブラウンのクリームを気分によって使い分けています。

ユニオンインペリアル U1541のまとめ

何度でも書きますが、ハンドソーンウェルテッド製法に、アノネイのボックスカーフ、職人によるハンドペインティング、そして足なりの木型の採用。
これだけの要素を備えて5万円台は驚異的です。

オンオフどちらも使用できるセミブローグスタイルに、細かいところまでこだわった装飾の数々。そして抜群のフィット感。

U1541への思いのたけを綴っただけの記事になりましたが、購入を考えている方の参考になれば幸いです。

皆さん、ぜひ一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。

追記:バーガンディに染め替えました!

【革靴】ブロセントさんでユニオンインペリアルのU1541をバーガンディに染め替え!
こちらの記事で紹介している、ユニオンインペリアルのジェームスとこU1541をブロセントさんで染め替えてもらいました。 ブロセントさんでは、オーダーシューズお願いしたり、サイズ調整お願いしたりと頼りっぱなしですが、回し者ではありません笑 染め...

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